子供大好きなパパでした　実にステキなファミリーでした

私などの年代からすると、とても「昭和」を感じさせてくれる写真です。ところが、撮影された機材などをみると、これが多分平成のしかも割と遠くはない時期の画像ということになり、少し不思議に思えてしまいます。
もちろんセピア調のモノトーンであることも、そういう感想も持つ原因かもしれませんが、それよりもきっと、被写体たる人々の持つ"流行り"とは一線を画した"超時代的な"ナチュラルさに因るものではないかと思います。
逆にこれが「半世紀前にフィルムカメラ＋トライXを使って撮影したモノクロプリント」だと告げられても、なんら違和感はないでしょう。
一方で、そういう"時代とは関係ない"幸せな瞬間は、このコロナ蔓延下では絶対に撮れない光景で、今撮ればきっとマスクや注意書きなどの「刻印」が、日付のように画像に映り込むことでしょう。今やそれに感動さえしてしまうんだなと、こういう瞬間をもう一度見て、撮ってみたいものだと感じさせてくれる作品です。