「千灯会」で灯明を点けてまわる小さな女の子。特別な雰囲気なので幼くても神妙な表情でした。

毎年8月8日に行われる兵庫県加西市にある羅漢寺の「五百羅漢千灯会」ですね。親や子どもに似た石仏があると言われている五百羅漢。約400基の石仏の前に、1000本のロウソクが灯され、ご先祖様を供養されています。私も行ったことが有りますが日が暮れてから灯されるロウソクの灯りは、なんとも幻想的で優しく、落ち着く時が流れます。写真の女の子の表情がその全てを語っていますね。かなり暗い場所ですが明るいレンズを使って上手く撮っています。前後のボケ具合もいいです。何と言っても女の子から伝わる何とも言えない優しさを撮らえましたね。最高です。構図、明るさも幻想的な雰囲気を出しています。灯ったロウソクを持つ女の子とご先祖様の供養が「こころつないで」のテーマに合っている素晴らしい写真です。

宮入りを待つ「どんどこ船」、男衆に鉢巻きを締め直してもらい、緩みかけた表情をキュッと引き締めていました。

宮入本番直前の様子ですが、キリッとはちまきを締め直してもらう姿と手前の男の子の表情がなんとも言えない緊張感を醸し出しています。ほんの一瞬の出来事を捉えるしっかりとした目をお持ちだと感心いたしました。ただもう少しアップで表情を捉えた方がもっと迫力のある作品に仕上がったのではないでしょうか。プリントもきれいに仕上がっており自然な色にも好感が持てる作品です。