今回で第５回の全６期が終了し、総合グランプリも決まりました。
第１・２回からの返り咲きで、またベテランに栄誉はわたりましたが、この５年間を通して、多くの方々にご応募頂き、コンテストを通して、こころの繋がりについてお考え頂き、また写真の新たな楽しさも感じて頂けたのでは無いかと、思っております。
初めの頃の作品に比べれば、全体的なレベルアップも相当なものだとも思います。
それでも毎回、どうしても気になってしまうのは、画面全体、あるいは特定の色相において、文字通り"気色悪い"ほどの高彩度や、偏色の目立つ作品が無くならないこと。
普段から雑誌や写真集などで、いわば「普通の色調」というものは見てられると思います。
それに対してプリントされた作品に、何か違和感を感じられないのかと、不思議に思います。PC画面上でキレイに見えていても、モニターの表示色調が偏っているかもしれませんし、何よりプリンターでの出力は、ほとんどの方はプリンター・ソフトウエア任せの色調整が、知らぬ間に施されてしまっているので、良かれと思って偏ることは良くあることです。
ご応募前に、今一度ほかの印刷物と比べてみたり、写真に詳しい人やショップで尋ねてみたり… 最終仕上げについても、もう一歩踏み込んで考えてみられれば、入賞も近付くと思います。これまでに書きました組写真の考え方や、上記の色問題など再度ご考慮頂き、 たくさんの作品をお寄せ頂ければ幸いです。
次期第６回コンテストへのご応募、審査員一同、楽しみにお待ちしております。