作者のコメント
時は過ぎゆけど、思い出は永久に・・・
審査員からのコメント
今回からの組写真コースですが、いきなりグランプリの選考は、全く違う2点で迷うことになりました。
主題が明確で、しかも硬質なモノクロの強い表現で押し出す『夏日』と、かなり”あやふや”な語り口と、彩度をぎりぎりまで押さえ込んだ表現のこの作品と...ある意味で組写真審査の難しさを感じながら、結果こちらを選ぶことになりました。
正直言って、この作品を語ろうとすると、解釈が違うんじゃないか..とか、少し怖いイメージが浮かんでしまいますし、しかも”こころつなぐ”テーマのイメージが、単に前向きなのではなく、かなりもの悲しい感じに仕上がっていますので、”選ぶ”のは躊躇もありました。
それでもこの5枚のセレクト、処理・仕上げの緻密さは、組写真を構成するお手本にも思えるような、レベルの高いものだと思います。
それによって観る者にじんわりと、深くまで伝わるものがあるのでしょう。
ありきたりではなく、技術や経験に裏打ちされたものだと思います。
貞松写真事務所
代表 貞松良治