神社の鳥居に石を乗せている少年たちを見て、かつての自分を思い出しながら撮った一枚です。

神社の鳥居に石を載せようとチャレンジしている子どもたち。横の小さい子は、自分も投げようと石を探しているところでしょうか。大きく構えている鳥居、真っ直ぐな参道とその先に見えるお社、その周りを包む木々や草々も原風景となり、ハイコントラストで周辺光量を落とし、やや粗粒子的な仕上げも伴って、懐かしい記憶を浮かび上がらせる作品となっています。
先日、旅先で、鳥居の上に賽銭箱がある神社がありました。大勢の人がお賽銭を入れようと何回もチャレンジしていて、私も６回投げたのですが残念ながら入りませんでした。鳥居の上に石が載っているのを見かけることもちょくちょくありますが、載せたくなる何かがあるんでしょうね。
この子たちも年数的に既に成人を迎えていると思いますが、この神社を訪れた時に、子どもの頃には大きな鳥居と思っていたけど、と思ったり、神社で友達と遊んだ時のことを思い出したりすると思います。子どもの遊び方も変わりましたが、作者がこのシーンを見て自身の子どもの時のことを思い出したように、交流する子どもたちの風景が今も続いていたら、と思います。