①毎年2月、節分のころ。千草詣の行者たちが瑠璃寺で護摩焚きを行っている。この時期雪が積もっている日が多い。
②行者たちは松明（たいまつ）を持って山へ向かう雪道はすべりやすく注意がいる。
③山の中腹の広場では護摩壇が出来ており神事のあと火をかける。
④導師の僧侶が護摩木を刀で払い火にくべて行く。たちこめる煙の中で大変です。

神亀5年(728年)、聖武天皇の勅願により、僧行基が開山し、本堂、金堂、薬師堂をはじめ、12の坊舎を建立。1200有余年の永きに亘り加持祈祷の修験道場としての伝統をもつ高野山真言宗派の名刹の南光坊瑠璃寺ですね。冬には、大護摩と追儺式が行われ、20数名の山伏がホラの音を合図に問答と読経をはじめる様は壮観です。叶様は毎年護摩神事に行かれているのでしょうか。最初、この作品は4枚の写真撮影日が同日だと思っていましたが応募票を確認すると撮影日が3回に分かれていました。全写真共に雪が背景にあるので同じ日の雰囲気で組み写真の流れが伝わってきます。
一枚目の写真は、雪が積もった中、行者が弓を携えて護摩神事に向かう様子。二枚目の写真は、松明を持って護摩神事に向かう様子。三枚目の写真は、護摩焚きの神聖な神事とそれを見守っている参列者の様子。雪、煙、行者の雰囲気がいいですね。四枚目の写真は、祭主が煙の中で祈祷している様子。写真の組合せがいいです。一枚目の写真が無くても組み写真として成り立っています。これら一枚一枚の写真の構成と構図で雪の中での大護摩神事の行者と参列者の姿が「こころつないで」のテーマに合っている素晴らしい組写真です。

元旦に帰省したときに実家で撮影しました。子どもたちは初詣で、おみくじを引くのを楽しみにしています。

平和でのどかなよく見かける日本のお正月風景ですが、モノクロで空気感を表現し特別な日であることがわかります。初詣でおみくじを引きいかにも日本的な雰囲気を感じさせ、家族愛とか新年の願いが伝わってくる組写真になっています。