津市内恐らく最後の虫送り（2008、終了）
田んぼの虫を追いはらう、供養するとか、お盆の供養をするとかいろいろな説があります。これで終わりとはさびしい限りです。

三重県津市で行われた「虫送り」の行事ですね。
「虫送り」は日本の伝統行事のひとつで農作物の害虫を駆遂し、その年の豊作を祈願する目的で行われています。
夏に松明を焚いて行い、藁人形を作って悪霊を模り、害虫を括り付けて鉦や太鼓を叩きながら集落の境界まで練り歩く。
農薬が普及してからは全国各地で見られていたこの行事は火事の危険等から行われなくなったそうです。
ROBITA様の作品コメントによると津市でもこれが最後の「虫送り」だそうですね。この様な伝統行事が無くなるのは本当に寂しいですね。
暮れ時の青い空、勢いよく燃える松明、そして人々の表情がしっかりと表現された素晴らしい作品です。
一枚目の写真は松明の大きさ、燃盛る炎に照らされる人々。二枚目の写真は「虫送り」行列の姿。三枚目の写真は「虫送り」の壮大さ。
四枚目の写真は行事を盛り上げる太鼓。五枚目の写真は煙が炎に照らされてできた幻想的な人々のシルエット。
これらの写真の画面構成、露出選定もよく、素晴らしい組写真です。