体育祭の大縄飛びです。
気持ち、息づかい、鼓動まで一つになっていくのを感じました。

本作品の内容は、特に説明も要らないはっきりしたものでしょう。
体育祭の「大縄飛び」での一瞬、チームの皆が心を一つにジャンプしている光景を、シンプルに正面から捉えています。顔だけではなく、手・脚など、全身から"飛んでやる" "引っかかってなるものか"といった、力のこもりようが伝わり、正に青春の一コマと言ったところでしょうか。
砂を巻き上げ跳ねる縄からも、緊張感が伝わってきます。
背中だけの綱の回し手など、トリミングも適切で、余計なものが無い分、瞬間にみなぎる"気"が伝わってきます。
今回のコンテストでも、運動会の団体競技の写真は多数応募されてきました。
団体競技でのチームワークや真剣さが、このテーマに合っているのですが、思うようにいかないアングルや、シャッターチャンスの難しさ等、スポーツ写真の難しさか、なかなか上手く、ストレートに伝わって来るものは少ないなかで、多数の人が空中に浮かんでいるという、絵的に面白い瞬間であったことも幸いして、ひとめ見て引き込まれる作品でした。