今回は上位入賞作の順位をつけるのに時間がかかりました。入賞作はそれぞれ良い作品なのですが、審査員それぞれが「どうしてもこれ！」と推したい作品というと、それを極めかねてしまう状況でした。こういうとき、一番気にかけるのは「画面だけをみて"こころつないで"が伝わるか」というところ。一方で、作者のコメントで何も語って頂いてないと、どう評価して良いのやら悩んでしまったり。この二律背反の矛盾のなかで、時に審査員は試されているように感じ、極めかねてしまう事になります。
作者の方にはそれぞれに思いがあり、それが写真で全て伝わってくるかは、作者の力でもあり、選ぶ側の力でもあるわけで、見逃さないようにと複数人で見てはいますが、どこまで受け取れているのやら、審査するほうも中々難しいということも、ご理解いただければ幸いです。