岩手県宮古市の消防団による復興祈願裸詣りの様子です

３．１１で被災された町での復興祈願詣り、日付を見るとコロナ禍が拡大する直前です。祀りには怖れ、祈り、鎮め等の要素がありますが、このお詣りはそれと共に前へ踏み出す意思でしょうか。
５枚目のおさえのカットが良いですね。構成的に２枚目と４枚目が被り気味なので少し単調に見えます。行列だけで無く、大太鼓等の鳴り物役の人や寄りのカットも合った方が良かったように思います。文字を大きく入れるのは説明的になるので普段はどうかなと思いますが、１枚目のカーブミラーの写真についてはもっと寄りでガツンと見せて導入にするか、別のシーンにした方が良かったようにも思います。
何か足りないと思い眺めている内に気がついたのは、この復興祈願の裸詣りを同じ思いで観ているはずの地域の人たちの存在が感じられないことです。演劇も役者だけで成り立つものではなく、舞台・演目・演者・観客が揃い、一つの空間・時間を構成することで成立します。構成整理と共に地域に人たちの存在が加わると、更に厚みが出来、伝わる作品になったと思います。