小高い場所にある神社に祭礼のため足に怪我をした友人と一緒に向かうところです。

一緒に祭りを楽しむために怪我をした友人の車いすを押す若者の姿を見事に捉えた秀作だと思います。
背景の街並み、祭りの装束、道路そして木製のガード等どれをとっても文句のつけようがありません。
屋根の向きがそれぞれバラバラでモノクロ画面に大きな動きを出すと共に装束とのコントラストが実にうまく計算されており作者の高い技量を感じます。 昭和中頃の空気感が漂い見る者を飽きさせずグランプリに匹敵する作品だと思います。

田んぼの神様有難うございます。今年も豊作でした。

撮影場所を調べてみると高知県長岡郡大豊町は、四国地方で唯一65歳以上比率が50％を超える限界自治体です。
平成25年10月時点で老年人口割合が55％になりました。
このようなのどかな山村限界自治体における八幡様への豊作御礼風景。
何十年、何百年続いてきた儀式ではないでしょうか。
干してある稲、刈り取られた田んぼ、そして八幡様のお社、神主の祝詞、それらに関わる人々、全てでバランスのいい構図になっています。
後ろの老人の様子からも豊作への感謝の気持ちが伝わってきます。雨天の露出も過不足ないです。
田んぼの中に八幡様のお社がある風景は珍しいと思います。
何かと神様にお願いすることの多い昨今ですがこのように感謝の御礼をする儀式は大切にしたいものですね。
のどかな農村風景と儀式がマッチした素晴らしい作品です。